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  イルカ  by    よしもとばなな

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以前、よしもとばななと岡本敏子(岡本太郎の?なんだろ?)「恋愛について話しました.」を読
んでとても面白かったので!ぜひぜひと「イルカ」を読んでみる。

対談でも、女性の性、恋愛、出産、みたいなことがテーマだったから、その後に書かれた小
説ってーのは、少なからず、イヤ、たぶん多分に濃く作品の中で表現されているのかな?
とも思いつつ、、、
個人的にはよしもとばななの小説よりも対談集が好き。特にお父さんで評論家の吉本隆明と
の対談集もすごく面白く読んだし、むかし村上龍と対談していたものを読んだ記憶(すげー
昔)があるけど、とても楽しかった。吉本ばななが村上龍の「テニスボーイの憂鬱」に救われ
た!って言っていて、私も「テニスボーイの憂鬱」を読んで救われた!感があったから、印象深く
覚えている。
ストーリーは、33歳恋愛小説家の主人公が恋人(離れられない内縁の妻有)の子供を妊娠
し、出産するまでのお話。正に主人公はよしもとばなな本人なんですよね。妊娠、出産が想
定外だった33歳の女性が妊娠してしまう!ってテーマは、すごく今の時代にマッチしてて婚外
妊娠が進化しているフランスなんかでも売れる小説なんじゃないかと思いました。イタリアで
はすごく人気あるみたいだけど、、、フランスではどうなんでしょう。ちょっと気になります。
正直、私はこの作品にはあまり馴染めなかった。よしもとばななは、本当に素晴らしい作家だ
と思うのだけど、何故かいつも馴染めないのは、主人公とどうしてもシンクロ出来ないから。
隙がないっていうか、彼女独自の世界感をしっかりと持っていて、それはとっても硬い殻に包ま
れていて、付入る隙が無い。とても「個」とか「自我」が確立されていて、主人公は、それを軸に
一歩一歩丁寧に揺ぎ無く突き進んでいく。読者としての私は、指をくわえて脇で眺めているこ
としか出来ないもどかしさというか、「置いてきぼられ?感」を感じてしまうのです。
特にケセラセラの私は、、、、、。
そういう意味では、よしもとばななは読者に媚びない稀な作家なのかもしれないなーとも思
う。ヨーロッパでの大きな支持は、そんなところにあるんではなかろうか。
ストーリーは、「妊娠、出産」が大きなテーマになっているこの作品。
それって私的には頭が????????クエスチョン???マークで一杯になる。
なにせ、私は主人公と同じ年代で、子無し!だから。妊娠、出産に対して、あまり深刻に、真剣
になれない自分ってどーなのよ?と微妙な立場に置かれているような気分に思わずなるわけ
です。←勝手に、、、、ただこの作品を読んで、女ってやっぱり生物学的上、子供を妊娠し、出
産出来るように身体が作られているんだなーっと。男には無く、女に或るスゴイ、凄すぎ
る能力なのだ。
この間、ラジオを聞いてたら少子化問題をどう減らしていくか?っていうテーマで討論が、、、。
コメンテーターのどっか?の先生は、深刻な少子化問題を憂いていた。しかし、視聴者からの
ファックスでは、「少子化でもいいじゃないか。」という意見があまりに多く、テーマは結局「少子
化は問題なのか?」へシフトしてしまった。きっと「少子化」って問題なんでしょう。世界が老
人ばかりになってしまったら、やっぱり困る。やはり若いパワーは必要不可欠だ。産む、産まな
いは、個人選択だと思うし、産む幸せもあれば、産まない幸せだってあるだろう。逆を言えば、
産む不幸もあれば、産まない不幸もあるんだろうけど、、、それは人それぞれなんだろーな。
でも、もし、すべての人間が産まない!を選んでしまったら人間は破滅しちゃうのだ。
悲しいかな妊娠にはタイムリミットがある。無ければいいのにー。と個人的には思うけど、、、
産みたくても産めない人もいる。そういう意味ではとっても微妙な問題。
少なくとも、産みたい!と思っている女性には安心して子供を産める世の中であってほしいと思
う。既婚、未婚は問わず、経済状況も問わず、出来れば男だって出産できればいいのになー
と思うけど、そりゃ無理な話しか、、、、、。で、私はどうなの?と言われるとやっぱり
??????????????        クエスチョンマークが一杯になる   ??????????

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by holly-short | 2006-06-02 21:45 | book review
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