ペレルマン氏フィールズ賞受賞???しかし辞退。

ペレルマンさんどうして???  


 研究者にとって、最大の喜びであり、目的といったら、自分の生活の大半を注いだ、研究テーマに対して回答が得られた時だろう。もちろん。だって、その為に某大なる時間を費やし、某大なる知識を身につけ、時として某大なるお金を消費しつつ、日々頭を悩ませている訳だから、、、。

 今まで誰も見つけることの出来なかった真実を発見するのって並大抵じゃない。たとえば、20世紀最大の難問「フェルマーの最終定理」を巡るストーリーも壮絶を極める。17世紀に打ち立てられた難問を前に、多くの数学者たちが挫折し、絶望し、苦渋を強いられた。苦難の末に画期的な予想を打ち立てた日本人数学者は自殺、その予想の先取権をめぐる陰謀と裏切り、などなど、数多くの優れた数学者たちを残酷にも、はねのけてきた。1994年に8年以上もの歳月をかけ、この難問を解決したアンドリュー・ワイルズは、7年間に渡り、友人、家族との交わりを一切断ち、独房のごとく屋根裏部屋にひとり閉じ籠り、ひたすら7年間この問題を考え続けた。そして、ある日、ついに答えを獲得する。と、思いきや、自分の証明に穴があることを自ら発見し、再び一年間、屋根裏部屋に引き籠るものの、その穴はふさがらず、いよいよ彼は、証明を諦めることを決意する。そして、なぜ自分は失敗したのか?8年間の研究を振り返りつつ、研究で散らばった書類を片付け始めた1994年のある朝、彼の頭に真の回答がポッカリと浮かんだのだ。まるで、晴天の霹靂のごとく。

 それこそ学術研究の世界では、間違っていた!ってことを発見することだって立派な発見なのだ。沢山の某大な数えきれないくらいのミステイクの積み重ねの上に、たった一つキラリと光る真実がある。そんな世界だ。そして、それは、鳥取砂丘で、一粒の砂粒を見つけるくらい、、、、、太陽系の中で地球以外の生態系を持つ惑星を探し出すくらいに難しいことなのだ。それは、そんな惑星など、存在しないかもしれないという、危険性も、常に隣り合わせだ。

 さて、本題のベレルマン氏、ロシア人数学者の解いたとされる、「ポアンカレ予想」は、「21世紀を象徴する難問7題」のうちの1つとされ、100万ドル(1億1千万)の高額賞金がかけられている。ちなみに、7題のうち、解いたと認定されたものはまだなく、ベレルマン氏の証明に至っても、2002年ごろ何故か学術紙ではなく、インターネット上???で発表されてから、今だ約4年間、検証段階にあるのだ。しかし、彼の証明に関しては、多くの数学者が正しいと考えていて、致命的な誤りは今だ指摘されていない。ようするに、難し過ぎて、正しいかどうかすらもよく解らない状況なのだ。もちろん、本当に証明可能な、解のある問題であるのか?すらも、、、、、、。なにせ、20世紀最大の難題「フェルマーの最終定理」よりも難しいと言われている。さすが!21世紀を代表する難題なのである。

b0090823_0253419.jpg  して、「ポアンカレ予想」を解いたとされるベレルマン氏、100万ドルの高額賞金(今だ検証中)には、まるで無関心というからオドロキ桃の木だ。それだけでなく、昇進や米国で活躍するチャンスを辞退し、欧州の若手数学者に与えられる賞も拒否。何よりも、周囲を驚かせたのは、今月、4年に一度、受賞者が1人選ばれる、数学者にとって最高の栄誉とされるフィールズ賞をも、拒否したということなのである。フィールズ賞と言えば、ノーベル賞よりも取得するのが難しいと言われる程に、権威ある賞で、基礎数学界きっての、最大級の栄誉なのである。ペレルマン氏によると、「自分の証明正しければ賞不要」とコメント。電話で拒否の返事を聞かされた国際数学連合の会長は、自らベレルマン氏の住むロシア、サンクトペテルブルグを訪れ、2日間賞を受けるべく説得を続けたが気持ちは変わらなかったのだそうだ。しかも、彼いわく、「(受賞式が開かれる)マドリッドに行く費用もない」と言う。そーいう問題じゃないだろ?と耳を疑いたくなる発言を連発。しかし、実際、彼は、昨年12月に数学研究所を辞めた後は、研究の世界からもこつ然と姿を消し、他の研究者との連絡も断っているのだそうだ。辞めた理由は、現在の数学界や、有名になって注目されるのに嫌気がさしたから、だそう。メディアの取材も拒み、人前にも殆ど姿を見せず、その孤高と変わり者ぶりで、かえって注目を集めた程だ。

 ペレルマン氏は、現在無職で、サンクトペテルブルグの郊外で母親とひっそりと生活しているらしい。わずかな貯金と、元数学教師の母親の年金だけが生活の糧とのこと。怪僧ラスプーチンを思わせる髭もじゃの顔、趣味はキノコ探しを兼ねた森の散歩。

 偉大な数学者がロシアの森でキノコ狩りなんて、なんてロマンティックなんだろう。私的には、お母さんの為にも賞金の一部くらいは、もらってもらいたい。で、別荘として、森の中の古いシャトーかなんかを買って、バイオリンを弾いたり(天童と言われていた幼少時代から、音楽の才能にも恵まれていたそうです)キノコ狩りをしたり、時として数学の世界に思いを巡らせながら、余生を過ごすなんてどうだろうか?と、言っても彼は現在まだ、40歳なのだけど、、、、

Mmm、、、、なんてーことは、ペレルマン氏に限って、一切頭になにのだろうな。
 
 最後に、ペレルマン氏が「ポアンカレ予想」の答えが見えた時に、周囲に漏らした言葉、、、、、、

 「魔法使いが消えてしまった、もう数学は続けられない。」

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朝日新聞 「ポアンカレ予想」解決の?ロシア数学者、雲隠れ !
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by holly-short | 2006-08-23 00:13 | diary
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