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Appointment

「フジコ?」   ?????
母から聞いてはじめ私は誰だか解らなかったのです。峰不二子?なんて、思ったりするくらいに。。。でも次の瞬間ピンと来ました!!ピ?ピ??ピ??!ピ!!ピン!!!!と(遅—よ!自分。)
「なんか、変わった感じの人だったわよ。外国の人かしら、電話番号を伝えるから、電話してくれって言ってたわよ。」と母。
即効、自分の部屋に戻って、電話しました。
「あら、あなたの手紙読んだわよ。とってもよかったわ。絵も素敵だったし、、」
みたいなことを言ってくれた、、、多分。実は狐につままれたような心地であまり覚えていないだ。あの物憂げなアンニュイな低い声。とても親密で、女ぽい台詞。私は、呆然と、しかし、しっかりと会う日取りを約束して、電話を切った。
「私の家にいらっしゃい。場所は解ってるわよね。待っているわ。」
フジ子さんが指定した日は、それから、2、3日後の夜、8時。私は、フジ子さんの家にするりするりといった感じに、招待されてしまったのでした。

インタビューに際して、私がしたことと言えば、当時熱中していた洋裁で、プレゼント用の半袖のニットを作ることぐらいだった。日暮里まで行き、スイス製のニットを買ってきてモダンな花柄のTシャツを作製した。
インタビューする内容については、手紙を書いていた時に、ほぼ決まっていたし、ビデオも何度も繰り返し見ていたし、当時は本とかもまだ出版されていなかったので、そんなに情報がなかったのですね。特に音楽の知識はゼロに近い私、音楽的な内容については、はじめから放棄していた。。。知識がなくても、話せる話しをしようという感じで、インタビューというよりも、一緒にお話しさせて頂ければ、いいかなーとそんな感じだった。その場の乗りと雰囲気に任せようと。。。。結果的には、それでとてもよかったと思っています。フジ子さんは、本当に気取らない、そのまんまの人なので、私も遠慮なく、フジ子さんの空間で、同じ時間を、共有し、girl’s talk に夢中になった。フジ子さんは、本当にまるで乙女を絵に描いたような人。今、振り返るととてつもなく凄いことなのですが、ピアノも何曲も弾いてくれて、しかも、ジャズとか日本の民謡まで、気の向くままに、唄ったり、踊ったり。ちょうど、どこかから高級ステレオを貰ったばかりで、ためしにクラッシックのレコードをかけ、フジ子さんもワインでほろ酔い気分。私も、かなりワインを飲んで、飲んだくれて猫ちゃんたち(それが10匹以上いる)と床に寝そべり、フジ子さんのピアノに聞き入ったり。とんでもなく、夢見心地の一夜をすごした。結局その日は12時過ぎまでお邪魔してしまい、終電で家路に着いたのでした。

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by holly-short | 2006-07-28 23:05 | interview
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